波がない日でも、専用ボード1つで手軽に楽しめるスキムボード。
スキムボードの醍醐味は、なんといっても波打ち際から勢いよくスーッと滑走して波に乗るあの爽快感です!
ですが、サイズや材質の選び方を間違えてしまうと、その距離が伸びなかったり、上手に滑ることができない場合もあります。
そうなってしまったら、全然楽しくないですよね。
スキムは、ボードが小さく扱いやすいので初心者にも始めやすく、上達してくるとスノーボードのような技ができたり、サーフィンとは違った魅力で楽しめます。
この記事では、スキムボードを選ぶときのポイントや、必要なアイテムについて解説していきます。
あなたに適したボードを選んで、スキムを楽しみましょう!
スキムボードの選び方
サイズ
スキムボードのサイズは、使用する人の体重に応じて、適したサイズを選びます。
そのため、各スキムボードメーカーは、ボードのサイズごとに適応体重や適応身長を設定しています。
一般的なサイズの目安は、
子供(小学生低学年まで)は100㎝前後、一般体重の成人男性は130㎝前後のボードを使用します。
小さめのボードを選んでしまうと、推進力が不足してスピードが出ないので注意しましょう。
サイズ選びのポイントは、
・適応体重に対して±3kgの誤差は許容範囲内
・適応体重より±3kg以上の誤差がある場合は大きめのサイズを選ぶ
・体重が適応体重範囲内でも、長身の場合は大きめのサイズを選ぶ
素材
続いて、ボードに使用される素材の種類について解説します。
素材の違いを理解するために、まずはスキムボードの構造を知っておきましょう。
スキムボードは、
・コア(芯材)
・コアを包む「クロス」
・表面をコーティングする「レジン(樹脂)」
で構成されています。
これらの素材の違いによって、性能や価格が異なります。
コア(芯材)の種類
ウッド
木製で低価格。
重さがあり、とても頑丈なのが特徴です。
川や湖などの水辺で行う「フラットランドスキムボード」には適していますが、海での波乗りには向いていません。
PVCフォーム
ポリ塩化ビニルの発泡プラスチック。
水を吸いにくく、強度と浮力が高いのが特徴で、おおよその中~上級者向けのスキムボードに採用されています。
やや高価なのがデメリット。
PUフォーム
ポリウレタンの発泡プラスチック。
初心者向けスキムボードに多く使用されている芯材で、PVCフォームに比べて安価ですが、強度や浮力は劣ります。
ボードがひび割れした場合は、吸水しやすい素材なのでリペアに時間を要するのがデメリットです。
EPSフォーム
発泡スチロールと同じ製法のビーズ法ポリスチレンの発泡フォーム。
軽くて十分な浮力がありますが、強度が低いため、スキムボードにはあまり使用されていません。
もし、EPSのボードを使用する場合は、熱に弱い性質ですので、高温になる夏場の車内など注意が必要です。
スキムボードのフォームの主流は、基本的にPVCフォームとPUフォームの2種類になります。
初心者の方は、PUフォームからチェックしていきましょう。
クロスの種類
クロスの違いが顕著に現れるのは、ボードのしなり具合です。
初心者の方は、ボードにしなりがある方がおすすめ!
ボードのしなりが柔らかいと、海面からの衝撃を吸収して板が安定します。
E-GLASS
ガラス繊維で作られたクロス。
適度なしなりと強度があり、初心者にも扱いやすく、多くのスキムボードに使われています。
ほかのクロスに比べると安価で、コストパフォーマンスが高いです。
S-GLASS
高強度ガラス繊維で作られたクロス。
E-GLASSより硬く、カーボンより柔らかい。
S-GLASSは、初心者から上級者までオールマイティに対応しています。
ボードが反発するため、しなった後の板の戻りが早いのが特徴。
E-GLASSより、やや高めの価格設定です。
カーボン
炭素繊維で作られたクロス。
カーボンは優れた強度と高い浮力を持ち、しなりにくくスピードが出やすいのが特徴です。
水面でのコントロールが難しく、中~上級者向け。
クロスの中でもっとも高価な素材です。
レジン(樹脂)の種類
ポリエステル
レジンの中で最も安価で、初心者向けのスキムボードをはじめ、幅広いボードで使用されています。
ビニルエステル
ポリエステルに比べて高めの価格設定で、強度に優れておりコストパフォーマンスが良いレジンです。
エポキシアクリレートと呼ばれることもあります。
エポキシ
エポキシは高価ですが、耐久性・接着性が非常に強く、スキムボードのようにハードな環境で使われる素材にとても適しています。
中上級者向けのスキムボードにはエポキシが多く採用されています。
基本的に上級者向けになるほど、スピードやターン性能が備わり価格は高くなります。
それぞれの素材の特性を考慮しながら、自身に適したボードを選んでみてくださいね!
まとめ
スキムボードは、持ち運びしやすく、沖へ出る必要がないため、泳力に自信がない人も始めやすいウォーターアクティビティです。
また、上達していくと多彩な技や波乗りを楽しめるので、サーフィン初心者にとっては、自身のスキルアップに繋がるメリットもあります。
反面、ケガを防ぐために注意すべき点もいくつかありますので、しっかり安全を確認したうえで楽しみましょう!
コメント